リハコンテンツ株式会社 山下哲司代表取締役社長からお話をうかがった。
デイサービスは一般的に童謡歌唱やちぎり絵作成などの活動が多く、男性が参加しにくい場合が多い。また脳血管疾患などにかかっても十分なリハビリを受ける機会がないケースも多い。
山下社長は、長期的なリハビリが必要な高齢者が多いことを知り、デイサービスをリハビリ施設にすることを思いつき2009年に当社を設立して現在に至る。施設利用者はリハビリ専用マシンで無理なく身体を動かすことができ、機能が回復していくと明るい気分になって自信を取り戻していく。
山下社長は高校時代硬式野球部に所属した。股関節などを痛めてリハビリを続けたが、結局大学の途中で野球を断念した。大学卒業後リクルートで営業の修業をした後、ベンチャー企業の祖として有名な藤田田氏率いる藤田商店(当時日本マクドナルドの親会社)に入社しフランチャイズ展開の実績をあげた。30歳前にこれらを経験したことが現在の経営に生きているという。
現在、国際医療福祉大学大学院博士課程に所属して医療・福祉の研究を続けている。豊富な医学的エビデンスと理論に基づいたリハビリプログラムを構築して、現在200店舗をフランチャイズ展開(リハプライド事業)している。クリニックとの連携も進めている。未経験者がフランチャイズで経営をスムーズに行うためには、経営理念と充実したマニュアルが重要と語る。
講演後、現在の介護の実態、医学面からみたリハビリの必要性、リハビリ施設のフランチャイズについての特徴などについて活発な議論が行われた。
中央支部 井阪 和夫